「自分の無知を外にさらけ出したくない病」
重度な病
先日とある方とお話していて、
「自分の無知を外にさらけ出したくない」
という話題になりました。
自分自身も数年前までこの病気にかかっていました。しかもかなりの重症度で。何かの質問をする際にも、この悪魔が邪魔をするんですね。
- そんな基礎知識も知らないのか
- 常識知らずだなぁ
- はは、全然勉強してないねー
などと思われるのが非常にストレスなんです。なので、「質問しない」→「自分で調べる」→「時間がかかる」→「仕事進まない」→「今更聞けない」という悪循環に陥る。
おそらく、世の中の大半のエンジニアは、少なからずこのような感情を持っているのではないかなーと。先日もTwitterで「相手の技術力が格上だと、エンジニアと名乗るのが恥ずかしい」みたいなツイートを見て、やっぱりそう思っている人はいるんだなーと思いました。
この病気にかかっていると、
- 勉強会、ましてや懇親会など、自分の無知さをさらけ出しに行くようなもので、絶対参加したくない
- 自分の技術力に自信を持てるようになってから外に出よう
こうなってしまうんですよね。成長が鈍化することは目に見えています。一生勉強会に参加できないし、自信が持てる日っていつ来るの? となります。
今の自分はかなり軽度の症状になりました。ポイントは2点かなと思います。
- 「無知」は自分の領域を広げるチャンスだと思う
- 「無知」をさらけだした時の、自分のリアクションを変える
「無知」は自分の領域を広げるチャンスだと思う
この感覚は大事かなと思います。(なんかすごく自己啓発本っぽくなってますが)
知らないことを知れるって、成長したいあなたが望んでいることなのでは?
以前の自分は、「えーおまえスラムダンクも読んだことないの?」と思われるのがすごくストレスで(年代バレるなぁ)、話題の中にスラムダンクネタが入るとビクビクしていました。それほど重症だったんです。
だけど、最近では「知らない漫画があるってことは、それを読む楽しみが残っている!」と思うようにしてます。「へー!それってスラムダンクネタかー。気になるな。今度読んでみるわー」という感じです。楽しめる可能性が残っているのはテンション上がる!
「無知」をさらけだした時の、自分のリアクションを変える
これは効果抜群だと思います。
今までの自分は、
- 相手:「◯◯知ってるよね?」
- 自分:「(う...全然わかんらん...)すみません...わかりません...(うわー、評価下がるー)」
という感じでした。最近では、
- 相手:「◯◯知ってるよね?」
- 自分:「Oh!! すみません、それ全然知らないんですよ!是非教えてください!お時間ある時にお願いします!」
という流れになっています(テンションは過剰演出です)。ポイントは、
- 「知らないです!」と相手に伝えてしまう
- 相手の余裕のある時に教えて頂く
ちょっと明るく、「知らないので教えて下さい」とお願いする。「そんなん自分で調べろよ!」と言われたら「わかりました!調べますので、あとから確認お願いします!」という。
暗い&謝罪 のリアクションではなく、明るく&知りたい というリアクションに変えると良いと思います。
みんな持ってるこの病
いろんな人の話を聞くと、本当に多くのエンジニアがこの病に陥っていると思います。
自分は上記の考え方で軽度にできたので、一例として何かの参考になればと思います。
周りはどうするか
「わからない気持ちを理解する」ことが大切かなと思います。
この病にかかっている人は、ほっといたらずーっと悩むので、周りから「何かわからないことある?一緒に考えて進めよう。」と声をかけたりするのが大事かなと。
「一緒に」というのが大事で、「わからないことあったら言って」「どこがわからないの?」だけだと、ストレスになってしまいます。
克服したその先
勉強会にも出向けるようになりますし、質問もできるようになり仕事が捗ります。
いいことだらけ!
克服しましょう!