圧倒亭グランパのブログ

30年後の自分にもわかるように書くブログ

#技術書典4 のサークル参加詳細レポートと考察

昨日の 技術書典4 にて初めてのサークル参加をしたので、その経緯から終了までを、半年後の自分に向けてメモします。

頒布情報などは、ブログに記載してあります。

at-grandpa.hatenablog.jp

Twitterなどにもつぶやいています。

目次

参加経緯

  • 書きたいと思い立って応募
  • 落選
  • @konosumi さんから救いの手
    • 本当にありがとうございます
    • 気持ちのアウトプット大事

執筆

  • ネタ出し(2018/03/15くらい)
    • デザパタ本を考えていた
    • デザパタを復習している間に、もっと抽象的なことを学んだ
    • リファクタリング本にしようと決定
    • どうやったら伝わるかを考える
    • 社内の方と話していたら「問題集はどうか」という案が出た
    • 採用
    • 正式に決まったのは 2018/03/24 くらい
  • 執筆環境
    • Re:VIEW
      • わかめさんの作ったdockerイメージ vvakame/review があった
      • そのコンテナ上でbuildするように設定
      • まずは TechBoosterさんのリポジトリ をbuildしてみて、pdfが出力できるところまでを確認
      • その後、どのファイルがどういう役割かを、マニュアルを見つつ確認
      • 必要なファイルだけ編集して執筆を進めた
    • textlint
      • コマンド一発で全ファイルを検査するように設定
      • 表記ゆれはprhで直す
      • CircleCI で常にチェック
    • 掲載するコードの実行環境
      • Crystal言語の実行環境を用意
      • 掲載するコードは実際に動くコードにする
      • 各ファイルに対してspecを書く
      • コマンド一発で全specが回るようにする
      • CircleCI で常にチェック
      • 原稿へのコード挿入は Re:VIEW にある機能を使用
        • 挿入したい箇所にファイルパスを指定すれば、ビルド時に入れてくれる
        • マニュアル 参照
  • イラストの依頼
    • @mamerimochi に依頼
    • 依頼は2月頃に行った
    • 「グランパっぽいキャラ出したいんだよね。あと孫かなー。一緒にプログラミングする感じ」という雑な依頼にも関わらず、数十種類のラフを1時間も掛からず描いてくれた
    • そこから「グランパ」と「マゴ」が生まれた
    • イメージが一気に膨らんだ
    • タイトルが「におうコードの問題集」に決まったあとも、それに合うようなイラストを数枚描いてもらった
    • スピード感半端ない
    • こっちが1文字も書いてないのに、イラストだけが先に出来上がってしまった
  • 書きまくる
    • とりあえずレイアウトとか考えずに、コンテンツを増やすべく書きまくる
    • 書いて書いて書きまくる
    • 全体が書き終わったのが 2018/04/08 くらい
      • f:id:at_grandpa:20180423072907p:plain:w400
    • そこからイラストの差し込みなどに1日
    • 割付に1日
    • 表紙10分

入稿

  • 入稿内容
    • 印刷所
      • ねこのしっぽ
    • パック名
      • オンデマンドのぱっく
      • 本のサイズ:A5
      • 申込部数:80部
      • 綴じ口:左綴じ
      • 製本方法:無線綴じ
      • ページ数:88ページ
    • 表紙仕様
      • ホワイトポスト マットPP加工
      • オンデマンド フルカラー
    • 本文仕様
      • 上質紙 90kg
      • オンデマンド 黒1色
      • 遊び紙:なし
    • カラー口絵仕様
      • B4卓上ポスター:1枚
        • 表1の原稿で出力
        • カラープロファイル:お任せ
    • イベント搬入〈直接〉《秋葉原UDX》【東京都】
      • 開催日:2018年04月22日
      • イベント名:技術書典4
      • スペースNo.:く-12
      • 搬入先サークル名:Suomi Project
    • 料金
      • ぱっく料金:30,700円
      • 早期入稿5%割引:▲1,535円
      • 表紙 マットPP加工:2,400円
      • B4ポスター:300円
      • 合計:31,865円(消費税込)
  • メモ
    • 印刷所はは「ねこのしっぽ」さん
    • 入稿ファイル
      • hyoushi1.pdf
      • hyoushi4.pdf
      • sebyoushi.pdf
      • honbun.pdf
        • こんな形でokだった
        • わかればokとのこと
    • ノンブル
      • 「ワンストップ!技術同人誌を書こう!」が参考になった
      • I love pdf
        • ページ様式:見開き
        • 最初のページは表紙ページですか?:いいえ
        • ページ番号の位置:下部
        • ページ番号の挿入対象:1〜最後
        • 最初のページ番号:1
        • ページ番号の位置:ページ隅に赤丸
        • フォント:6pt, #cccccc
        • フォーマット:ページ番号のみを挿入
    • ねこのしっぽさんが神
      • 入稿翌日に電話がかかってきた
      • 遊びページ(中の表紙の次ページを空白にした)を自分で作ったが、「ここは意図的ですかね?」と確認してくれた
      • 「では、以上で問題ないですー」の言葉がとても頼りになった
      • 実際に作られた本もクオリティが高かった

準備

  • 持ち物
    • 1000円札30枚
    • お金を入れるメッシュケース
    • ポスター
      • 印刷所からB4が1枚くる(257×364mm)
    • 100均のイーゼル
    • ホワイトボード(使わなかった)
      • テーブルスペースが思ったより狭く、立てかけられなかった
    • 付箋
    • ペン3本
    • 値段とかのpop
    • mamerimochi描き下ろしイラスト&写真立て
    • 首からかける名札
    • A5の見本誌カバー
    • pixiv pay
      • ほぼレジ代わり
    • 養生テープ
    • はさみ
    • テーブルクロス
    • 充電器
    • 着替え
    • お品書き
      • A4に値段と画像とboothのURLなど
      • 意外と使えた
    • 名刺
      • ラクスルで100枚, 1200円
      • 5営業日で発送なので、間に合うように注文した
  • 電子書籍の準備
    • booth
      • pixivアカウント作成
      • あとはショップ開いてpdfアップロード
      • 簡単
    • 対面電書
      • pdfアップロード
      • シリアルコードの発行
        • 200個
        • 一瞬で発行される
      • QRコードの印刷
        • 背景画像とどこにQRを載せるかを決めてpng出力
        • 全200枚のpngが出来上がる(全てシリアルナンバーは異なる)
          • f:id:at_grandpa:20180423074522p:plain:w300
        • macのプレビュー.appで200枚開く
        • A4に4枚レイアウトにして印刷
          • 結果50枚のA4ができる
        • 4つに分割がキツイ
          • めっちゃ時間かかる
          • 裁断機ほしい
          • @mameimochi, 本当にありがとう

前日

  • 緊張
  • スポーツの大会に行く前日っぽい
  • 当日まで冊子本体がわからないのがドキドキ

当日

  • 荷物をチェックして出発
  • サークル入場の開始をTwitterで知る
  • 「うおー、サークル入場ってこんな雰囲気なのかぁ」
  • このすみさんと合流(初対面)
  • 周りのサークルの方にも方にもご挨拶
    • 左側がもくもく温泉合宿さん
    • 右側がえむにわさん
    • yatteikifm さんが2つとなりだったのでご挨拶
  • 準備
  • 販売オペレーションの確認
    • このすみさんと、お互いの販売方法を確認
    • サークルは違えど二人体制
    • 片方が離席した場合に代わりに販売するため
      • この作戦は良かった
      • 実際に代理販売は何回かあった
  • 開場
    • 拍手
  • 売れる
    • 嬉しい!
    • 感動!
  • 会場、そんなに暑くない
    • おそらく座っているから
    • 会場を立って周ると暑そう
  • yatteikifm さんの盛況っぷりがすごい
  • Twitterでしか絡みがなかった方と会えた
    • ねこの手@福岡 さん
    • これもうれしい!
  • 他サークルをまわる余裕が全くない
    • 結果、ほぼ買えず
  • ご飯食べてる暇なかった
  • トイレは行けた
    • 二人体制の成果
  • Crystal言語を知っている人が数名いらっしゃった!
  • 冊子74冊完売(13:40)
    • 感動
    • 技術書典パワーすごい
    • 手元に渡せなかった申し訳なさ
    • もっと刷ればよかった。。。
  • DL版(対面電書)へ移行
    • 序盤、「冊子よりも売れるスピードは衰えてるな」と感じた
    • しかし、しばらくするとDL版も売れ始める
    • とはいえ、結果的には冊子よりはスピードは出なかった
  • 人が少なくならない(16:00)
    • 技術書典2のときは、15:00過ぎには人が少なくなったが・・・?
    • 入場整理券効果だと思われる
    • 数十分毎に波が来るイメージ
    • 入場規制解除後もしばらくは人がいっぱいだった
  • 対面電書の説明が毎回必要
    • DLコード紙に書かなかった自分が悪い
    • 次回はちゃんと書こう・・・
  • PDFに抵抗のある方もいらっしゃった
    • もっと刷ればよかった・・・
  • イベント中、BOOTHでも売れた
    • うれしい
  • 終了
    • 拍手!
  • 片付け
    • ダンボールは本部へ
    • その他のゴミは持ち帰り
  • 懇親会
    • 親方さん、ありがとうございます!
    • いろんないい話が聞けた
  • 帰宅
    • 超疲れたけど楽しかった
    • TLの戦利品に自分の本が写っているのはまじでうれいしい
    • 21:00以降にBOOTHで売れるピークがきた
      • BOOTHを開設しておいてよかった

販売実績

  • 実績
    • 冊子74冊
    • 対面電書30冊
    • booth9冊(2018/04/23 朝 時点)
    • 費用が回収できる冊数は「40冊程度」だったので利益は出た
  • 時系列
    • 30分毎の販売冊数の推移
    • f:id:at_grandpa:20180423075449p:plain:w400
    • 会場から1時間程がピーク
    • 13:40から電子版移行
    • 後半、極端にゼロになることはなかった

考察

  • 電子よりも冊子のほうが圧倒的に売れる
    • これは本当にそう
    • 印刷部数をもっと考えないと
    • 実際に「PDFは抵抗ある」という方もいらっしゃった
  • 前半は中身を見ないで買ってくれる方もいたが、後半は中身をチェックする方が100%
    • サッと中を見て判断
    • パラパラめくっての全体の雰囲気や、「はじめに」が大事かも
  • 入場整理券方式について
    • 人の入りのピークがなく、人の入りの「波」がある
    • 最初から最後まで忙しいイメージ
  • 電子書籍販売は必ず準備したほうが良い
    • 冊子がなくなっても販売できる
    • イベントが終わっても購入してもらえる
      • 逆に、そういう需要があることこを改めて知った
  • ごはんはたくさん持っていかないほうがいい
    • 食べられない
  • おつりの準備はほどほどに
    • 開幕1万円はなかった
    • このすみさんが300円販売だったが、買ってくれる方のほとんどが小銭払いだった
      • ありがたい
    • 結果、用意したおつりは残り、払っていただいた小銭は増え、最終的に持って帰る小銭が多かった
    • 終盤には「お釣り歓迎!」みたいな札を出すと良いかもと思った
  • タイトル・表紙は大事
    • 見本誌を見てもらえる確率が俄然変わる
    • ちらっとみて、手に取るか取らないかを一瞬で判断
      • 自分でもそうだ
    • というか、周っている方がじっくり品定めできない状況
      • これも、タイトルや表紙の重要度に拍車をかけていそう
  • 頒布部数の計算
    • どうしたらいいの?
    • 部数は1週間以上前に決めて、早期入稿したい
    • しかし、被チェック数は直前に跳ね上がる
    • やはり、経験と勘しかないのか
  • 大きく縦に高いポスターは掲げなくても良さそう?
    • 今回は使ってない
    • 遠くの人にリーチできるかもしれないが、いろいろ探している人はブースを舐めるように見ている方が多く、あまり上を見ないようだった
    • お目当てサークルに向かう人には届くかもしれないが、その人はポスターがなくても必ず来るのではないか
    • 多少の効果はあるかもしれないが、そこまで効果は大きくない予想
  • 技術書との出会いに大切なのは、やはりブースの設置方法
    • 表紙含め、ファーストインプレッションは大事
    • 何をしている本なのか、わかるほうがいい場合もあるし、ある意味わからないほうがいい場合もある
    • 設営の予行練習をしたほうがよい
      • どんな配置にするか
      • 事前に配置スペースのサイズはわかるはず
      • 予行練習しておけば、余分な荷物が減るかもしれない
  • しかし、決定打はやはり「パラっとめくった雰囲気と値段」
    • このバランスだと思う
    • 中身のデザインを充実させたいと思った
  • 合同サークルノウハウ
    • 買う方には「ひとつのサークル」だと思われた
      • そりゃ仕方ない
      • 今度からは「別サークルです」みたいなのがあると良さそう?
    • 会計は絶対に別にする
      • 統一すると後々絶対に面倒になる
    • 片方は「かんたん後払い決済」が使えない
      • これは仕方なし
      • でも、対応できると嬉しい
    • サークルページの更新はサークル主しかできない
      • このすみさんに、頒布情報の更新を何度もお願いしてしまった
      • すみませんでした。。。ありがとうございました。。。
      • サークル通行証の許可を得た人は編集できると良かった

以上になります。

本当に最高のイベントでした! 関係者のみなさま、ありがとうございました。 また次回もぜひ参加したいです。 次の案も練っていこう思います。

 

今回執筆した「におうコードの問題集」はBOOTHで販売しています。 気になる方は足を運んでみてください。

grand-pa-ma.booth.pm